ほぼ素の状態で使用中の Movable Type 3.34 を Movable Type 5.2.3 にアップグレードする検証。
オフィシャルには2通りの手順があり、バックアップしていれば戻せるので『既存のデータベースを上書きする方式のアップグレード』。
●Movable Type 5.2.3 展開後の前提パス
CGIPath http://mydomain/cgi/mt/
StaticWebPath http://mydomain/cgi/mt/mt-static
●必要最小限のモジュールを確認
http://mydomain/cgi/mt/mt-check.cgi
Movable Type 3.34 最小限のままでアップグレード可能。
mt-config.cgi を配置するとセキュリティの為チェックページを表示しなくなる。
●mt-static/support にウェブサーバーから書き込み権限を与える。
ログイン後ブラウザからのアップグレードはStaticWebPathのjavascriptに依存。
●アップグレードウィザード
http://mydomain/cgi/mt/
データベースのスキーマ変更とデータマイグレーションが実施される。
●分かった問題点 ▼
ウェブサイト > 全般設定 の 公開パス「ウェブサイトパス」が相対パスでアップグレードすると「不正な要求です。」とだけ表示され更新ができない。
一時的に絶対パスに変更して他の項目を変更した後、SQLで相対パスに戻すことでOK。
あるいは絶対パス運用に変更。
各ブログ > 設定 の 公開パス「ブログパス」も相対パス+相対パスでアップグレードされる為、シンプルな相対パスに修正。
これで再構築が可能に。
システム > 全般設定 で デバッグモード を 1 ~ 3 等にすると何かの障害時のヒントが得られるかもしれない。
Movable Type 3.34 に比べ管理画面の遷移毎にレスポンス3~4秒。
(Win7稼動時のパフォーマンス評価、プロセッサ2.3、メモリ4.3、ハードディスク4.2)
より高速な格安VPSでは記事数2000近くでパフォーマンス悪化。
Movable Type 3.34 では削除した記事の実態htmlが残ってしまっていたが、解決している。
●検証環境
CentOS release 6.2 (Final)
mysql-server 5.1.61
perl v5.10.1